芸能の雑学・豆知識

テレビ・映画や、音楽、舞台・劇場、芸能人についての雑学・うんちく・豆知識・トリビアを集めたサイトです。気になった記事や文章を個人のメモとして投稿しています

『さくら』歌詞と解説(日本古謡)

 

<昔の歌詞>

さいた櫻
花見て戻る
吉野の櫻
龍田の紅葉
唐崎の松
常盤(ときわ)常盤
深みどり

 

<歌詞その1>

さくら さくら
弥生(やよい)の空は
見渡すかぎり
かすみか雲か
においぞ出(い)ずる
いざや いざや
見に行かん

 

<歌詞その2>

さくら さくら
野山も里も
見渡すかぎり
かすみか雲か
朝日ににおう
さくら さくら
花ざかり

 

解説

明治21(1888)年に東京音楽学校が出した『筝曲集』に琴の入門曲として載ったのが最初ですが、 曲そのものは古くからあり、もとは琴の音にあわせて歌う琴歌でした。
江戸時代は 『さいた櫻(さくら)』 という題名でしたが、『筝曲集』の編者が「さくら」に変え、 さらに昭和16(1941)年発刊の『ウタノホン(下)第2学年用』におさめられるとき、 歌詞が文語体から口語体へと変わり、『さくらさくら』 となりました。

『筝曲集』 発刊にあわせてメロディは新作されたといわれ、琴の糸の順序に従って奏でると、この旋律になります。日本俗楽の陰旋法としてはめずらしく、暗さがなく、優雅で美しい純日本的な琴歌です。

プッチーニのオペラ 「蝶々夫人」 の第1幕、結婚式の場面に取り入れられたため、欧米でも有名になり、日本の代表曲のひとつとなりました。