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歌劇≪魔笛≫第1幕より『おれは鳥刺し』歌詞と解説(作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)

Wolfgang Amadeus Mozart  ≪Die Zauberflöte≫  KV620

第2番:アリア  Nr.2:Arie
第1幕。大きな鳥かごを背負い、奇妙な羽毛の服を着た鳥刺しパパゲーノが自己紹介を歌って登場する愉快な民謡調のアリア。
もとは当時流行した歌だった。途中にパパゲーノが吹くパンの笛の音が入る。

 

Der Vogelfänger bin ich ja <日本語歌詞 1> <日本語歌詞 2>
(PAPAGENO) (パパゲーノ) (パパゲーノ)
デア フォーゲルフェンガー ビン イッヒ ヤー
Der Vogelfänger bin ich ja,
はいわっしゃ ちょいとこのへんで はいわっしゃ ちょいとこのへんで
シュテーツ ルスティッヒ ハイザ ホプサッサ
stets lustig heißa, hopsassa!
名物だよ ホイサッサッ 名物だよ ホイサッサッ
イッヒ フォーゲルフェンガー ビン ベカント
Ich Vogelfänger bin bekannt
誰にでも知られた 誰にでも知られた
バイ アルト ウント ユング イム ガンツェン ラント
bei alt und jung im ganzen Land.
鳥を捕る名人だ 鳥刺しの名人だ
ヴァイス ミット デム ロッケン  ウムツーゲーン
Weiß mit dem Locken umzugehn
あみをかけておいて 鳥をおびきよせるのも
ウント ミッヒ アウフス プファイフェン ツー フェアシュテーン
und mich aufs Pfeifen zu verstehn.
口笛を吹くのがうまい 笛を吹くのも得意
ドゥルム カン イッヒ フロー ウント ルスティッヒ ザイン
Drum kann ich froh und lustig sein,
ゆかいな仕事だ ほんに楽しい暮らしだ
デン アッレ フェーゲル ズィント ヤー マイン
denn alle Vögel sind ja mein.
みな鳥はわしのもの みな鳥はわしのもの
   
デア フォーゲルフェンガー ビン イッヒ ヤー
Der Vogelfänger bin ich ja,
はいわっしゃ ちょいとこのへんで はいわっしゃ ちょいとこのへんで
シュテーツ ルスティッヒ ハイザ ホプサッサ
stets lustig, heißa, hopsassa!
名物だよ ホイサッサッ 名物だよ ホイサッサッ
イッヒ フォーゲルフェンガー ビン ベカント
Ich Vogelfänger bin bekannt
誰にでも知られた 誰にでも知られた
バイ アルト ウント ユング イム ガンツェン ラント
bei Alt und Jung im ganzen Land.
鳥を捕る名人だ 鳥を捕る名人だ
アイン ネッツ フューア メートヒェン メヒテ イッヒ
Ein Netz für Mädchen möchte ich,
娘をかけるあみをはって 娘をかけるあみがありゃ
イッヒ フィング ズィー ドゥッツェントヴァイス フューア ミッヒ
ich fing' sie dutzendweis' für mich!
捕らえてみたいな いちダースほどつかまえて
ダン  シュペルテ イッヒ ズィー バイ ミーア アイン
Dann sperrte ich sie bei mir ein,
生け捕りにできれば おのが小屋に囲えば
ウント アッレ メートヒェン ヴェーレン マイン
und alle Mädchen wären mein.
その娘はわしのもの みな娘はわしのもの
   
ヴェン  アッレ メートヒェン ヴェーレン マイン
Wenn alle Mädchen wären mein,
どのこでもよりどり みな娘がわしのもの
ゾー タウシュテ イッヒ ブラーフ ツッカー アイン
so tauschte ich brav Zucker ein:
ということになったら ならば砂糖にとりかえて
ディー ヴェルヒェ ミーア アム リープステン ヴェール
die, welche mir am liebsten wär',
お砂糖どっさりためといて いちばん好きなかわいこに
デーア ゲーブ イッヒ グライヒ デン ツッカー ヘーア
der gäb' ich gleich den Zucker her.
かわいいこにあげよう その砂糖をやるぞ
ウント キュステ ズィー ミッヒ ツェーアトリッヒ ダン
Und küßte sie mich zärtlich dann,
嫁にもらうとなれば そのこがキスしてくれる
ヴェール ズィー マイン ヴァイプ ウント イッヒ イーア マン
wär' sie mein Weib und ich ihr Mann.
嬉しい亭主でござる うれしや 女房に亭主
ズィー シュリーフ アン マイナー ザイテ アイン
Sie schlief' an meiner Seite ein,
そのこがねんねするとき そのこがねんねするとき
イッヒ ヴィークテ ヴィー アイン キント ズィー アイン
ich wiegte wie ein Kind sie ein.
そっと歌ってあげようよ そっと歌ってあげようよ

 

《直訳》

おれは鳥刺しだ
いつも陽気で ハイザ ホプササ!
鳥刺しならおれのこと
老いも若きも 国中じゅう誰もが知っている
鳥のおびきよせ方も知ってるし 5本の笛で有名だ
いつも楽しく 陽気に暮らしてる
なにしろ鳥はみんなおれのものだ

おれは鳥刺しだ
いつも陽気で ハイザ ホプササ!
鳥刺しならおれのこと
老いも若きも 国じゅう誰もが知っている
女の子を捕まえる網がほしい
仕掛けたら 1ダースほどつかまえられるかな
そいつを籠に入れたら 女の子はみんなおれのもの

もし女の子がみんなおれのものなら 砂糖どっさりととっかえて
一番可愛い女の子には 砂糖をくれてやる
するとその子はやさしくキスして
おれの女房になり おれは亭主になる
その子はおれのとなりで眠るだろう
おれは子守唄をうたって寝かしつけてやるんだ

 

解説


モーツァルトが晩年に情熱を傾け作曲し、最後の歌劇上演作になったオペラ 《魔笛》。
1791年、モーツァルトの以前からの友人であった興行師エマヌエル・シカネーダーが、自分の劇場で一般受けしそうな民俗劇を上演しようと 自分で台本を書き、モーツァルトに作曲を依頼しました。
台本は、リーベスキントの童話 <ルル、あるいは魔笛>、そして、クリストフ・マルティン・ヴィーラントの <賢い童子たち> を主な題材とし、 そのほかいくつかの童話や、自分の劇場で上演された作品や自作から発想を得ています。

《魔笛》 にはフライマウラー(フリーメーソン)思想の影響が見受けられ、ザラストロの教えはフリーメイソンの目的と同じだといわれています。
このことは、シカネーダーとモーツァルトがフリーメーソンの同じロッジの一員であり、モーツァルトが親方の位階にまで進んだのに対し、
シカネーダーは職人の位にとどまったうえ、破門された事実と無関係ではないでしょう。
モーツァルトは魔笛を作る7年前にフリーメイスン結社に入ることを許されており、いくつか結社のための曲をかいています。
魔笛のザラストロのモデルはロッジの支部長イグナーツ・フォン・ボルンという説もあり、ザラストロの持つ太陽の環は権力の象徴、
王子タミーノは、ミン(イシス)に使える男、パミーナはミンに使える女、パパゲーノ、パパゲーナはおしゃべり鳥のおうむ、
モノスタートスは孤独な人間を意味しています。
そして激しい雨(水)の夜、雷鳴がとどろき(大地)、稲妻(火)が光るなか、男性の息(大気)を吹き込んで作られた魔法の金(男性の象徴)のフルートもまた完全なものであり、 父(男性)の権力の象徴とみることができます。
さらにタミーノが受ける沈黙の試練は結社のなかで見聞したことを外にもらさないよう未来の徒弟に求められたことを示しており、
火と水の試練を受けるのもフリーメイスンの入信に際して行われる通過儀礼に基づいているようです。

初演は1791年9月30日、ウィーンのアウフ・デル・ヴィーデン劇場。
モーツァルトがチェンバロを弾きながら指揮をし、シカネーダーがパパゲーノを、モーツァルトの義姉ヨゼファー・ホーファが夜の女王を歌いました。
初日の反応は期待していたほどではなかったとされていますが、日を追うごとに好評を得ていき、モーツァルト自身は“静かな喝采”に満足していたようです。
ベートーヴェンはこの作品をモーツァルト最大の傑作とたたえ、みずから 「魔笛の主題による変奏曲」 をかきました。
またゲーテは、《魔笛第2部》 という未完の作品を、シカネーダー自身も続編 《迷宮あるいは諸要素との戦い》 を書いており、ほかにも何人か関連する作品を書いています。
《魔笛》 は当時の正統的なオペラではなく、ドイツの伝統的な歌芝居(ジングシュピール) の形式をとっていますが、
その枠を越え、台詞の入るドイツの民衆オペラであったジングシュピールに高い芸術性を与え、後のドイツ・オペラの原点になったとされています。
一説には途中で競争相手の劇場が魔笛とそっくりの作品を上演したため、急いで書き直し、結果として善と悪が入れ替わる矛盾がおこったとして、
《魔弾の射手》、《イル・トロバトーレ》 と並んで疑問が多い台本との酷評を受けていますが、幻想的で親しみやすく、現在でも大変人気のあるオペラです。

 

「魔笛」 のあらすじ

第1幕 Erster Aufzug

 

いつの時代かどこの国かも分からないが、エジプトを思わせるおとぎの世界。
豪華な日本の狩の衣装を着た(日本の)王子タミーノが蛇に追いかけられており、死を恐れるあまり、気絶してしまう。
そのとき神殿の門が開いて3人の侍女が現れ、蛇を倒す。
3人はタミーノの美しさにうっとりし、それぞれ自分がここに残ると言い出すが、結局3人で夜の女王へ報告に行く。
やがてタミーノが目を覚ます。あたりを見回していると、パンの笛を吹いて歌いながら、いろいろな鳥が入っている大きな鳥かごを背負い、全身羽根飾りに覆われた風変わりな男、 鳥刺しパパゲーノがやってくる。
パパゲーノは女王や侍女たちのために鳥を捕まえては、それと引き換えに食べ物、飲み物をもらっている。
タミーノは蛇を倒したのはパパゲーノだと思い、悪い気がしないパパゲーノも否定しなかったため、戻ってきた3人の侍女は 嘘をついた罰としてパパゲーノの口に金の錠前をかけ、タミーノには王女パミーナの絵姿を見せる。
絵姿にすっかり魅せられたタミーノは、悪魔ザラストロにさらわれたパミーナを救い出すことを誓う。
そのとき雷鳴がとどろき、夜の女王がやってくる。女王はザラストロに娘をさらわれた悲しみをうったえ、連れ戻してくれたら娘をあげようと約束し、去る。
救いに行こうとするタミーノの前にパパゲーノが立ちはだかり、鍵をかけられた口を指差し何かいうが、フムフムフムとしかいえない。
3人の侍女がパパゲーノの口の錠前を外し、タミーノに女王からの贈り物として魔法の笛(金のフルート)を渡す。
自由にしゃべれるようになったパパゲーノは早々に去ろうとするが、3人の侍女に家来として王子についていくように言われ、銀の鈴(グロッケンシュピール)を渡される。
3人の男の子の道案内でタミーノとパパゲーノは去っていく。

ザラストロの城では逃げ出したパミーナがザラストロの配下のモール人(黒人)モノスタトスにつかまっている。
窓から入ったパパゲーノがモノスタトスと顔をあわせ、お互いにおばけだと驚き、ふたりとも逃げ去る。
気を取り直したパパゲーノは戻ってきてパミーナに気づき、首からつるしているパミーナの絵姿を見て確認する。
パパゲーノがタミーノが助けに来る話をすると、パミーナはタミーノに思いを寄せ、パパゲーノとここから逃げようとする。

一方、タミーノは銀色のヤシの枝を持った3人の童子とともに叡智の神殿の前にいる。
童子はタミーノに毅然として忍耐強く、沈黙をまもるように、つまり男であれといって去る。
最初に右の理性の神殿の門へ、続いて左の自然の神殿の門に向かうが、どちらとも入ろうとするとさがれという声が響く。
まんなかの門へ進むと、年取った神官があらわれ、彼とのやりとりで悪者だと思っていたザラストロが実は高徳の人であると知る。
パミーナは無事かとの問いに神官は答えないが、姿のみえぬ声が彼女の無事を伝える。
タミーノは喜び、魔法の笛を吹くと、いろいろな動物たちが現れ、彼の笛に聞きほれる。
やがてそれに答えるパパゲーノの笛の音が聞こえ、タミーノは急いでそちらへ向かう。
パミーナとパパゲーノもタミーノの笛の音に気づき、はやく駆けつけようとするが、途中でモノスタトスにつかまってしまう。
しかしパパゲーノがもらった銀の鈴を鳴らすと、モノスタトスらは踊りだし、去っていってしまう。
そのとき従者の行列を従え、6頭のライオンに引かれた車に乗ってザラストロが現れる。
パミーナは逃げようとしたことを認め、車を降りたザラストロの前にひざまずく。
そこへモノスタトスにつかまえられたタミーノがザラストロの前に引き出されてくる。
タミーノとパミーナは初めて出会い、ふたりは抱き合う。
ザラストロは神官に命じて、タミーノとパパゲーノを清めるために頭巾をかぶせ、試練の神殿へと連れて行く。

 

第2幕 Zweiter Aufzug

木々は銀色、葉は金色に輝く、ヤシの茂る森。
ザラストロは神官たちに、オシリスとイシスの神がパミーナをタミーノの妻に定めたこと、
また神の意思によって、パミーナを高慢な母である夜の女王から引き離し保護したと告げる。
神官たちは叡智の神殿を守り、神に仕える人とならなければならないタミーノの試練を見守ることを決める。
タミーノとパパゲーノが神殿の前庭に連れてこられる。かぶせてあった頭巾を外し、神官は去っていく。
夜で暗く、雷がとどろいている。
叡智の教えを会得するため、試練にのぞむタミーノの決意は固いが、パパゲーノは雷にすっかりおびえて試練に興味がない。
しかしパパゲーナに会えると聞いて、タミーノとともに沈黙の試練を受けることになる。
3人の侍女が現れて、口を開かせようとするがタミーノは沈黙の誓いをまもり続ける。
一方パパゲーノはぺらぺらしゃべりかけるが、タミーノにさんざん黙れといわれて、なんとかクリアする。

場所は変わり、きれいな庭にいるパミーナの前に夜の女王があらわれる。
女王はパミーナの父が生前にザラストロに渡した、すべてを焼き尽くす強力な七重の太陽の環を彼を殺して取り戻すようにいうが、
ザラストロの高潔さを知っているパミーナはそれを拒む。
女王は短剣をパミーナに渡し、殺せないのなら親子の縁を切るといい残して消える。
思いに沈むパミーナの手から短剣を奪い取ったモノスタトスは、ザラストロを殺してやるから、おれを好きになれとパミーナにせまるが、 きっぱりと拒絶される。
逆上し、パミーナを殺そうとするモノスタトスの手をザラストロが押さえ、追放されたモノスタトスは夜の女王のもとへ行く。

次の試練に向かうタミーノとパパゲーノ。
彼らを連れてきた神官はラッパがなったら歩き出すように言い、沈黙を忘れずにと注意する。
もうひとりの神官はパパゲーノにここでしゃべったら雷鳴と稲妻の神罰がくだるぞと釘をさす。
タミーノはずっと沈黙しているが、パパゲーノはひとりごとならだいじょうぶと話し出し、ここの人たちは水一滴もくれないと愚痴をこぼす。
すると醜い老婆が水の入った大きな杯をもって奈落からあがってくる。
話しかけたパパゲーノは老婆の彼氏の名がパパゲーノ、自分だと知って驚き、老婆の名を聞く。
答えかけたとき、激しい雷鳴がとどろき、老婆は急いで去っていく。

三人の童子が現れ、フルートと鈴を返し、料理がきれいに並べられたテーブルを中央に置く。
そしてタミーノにはゴールはもうすぐそこ、勇気を。と励まし、パパゲーノには口をきいてはいけないと言い残す。
パパゲーノはさっそく食べ始めるが、タミーノはフルートを吹く。
その笛の音を聞いてパミーナがやってきた。
しかしタミーノはため息をつき、去るように合図するので、パミーナは悲しみ、パパゲーノに尋ねるが、
パパゲーノはパンを口にし、フムフムフムというだけでパミーナにそれとなく去るように合図する。
事情を知らないパミーナは悲しみのうちに去る。
やがてラッパが3回なったが、パパゲーノは食べ物から離れようとしない。
無理に連れて行こうとしても離れないので、タミーノは先に行く。
パパゲーノがライオンがきてもどかないぞと言ったとたん、本当にライオンが出てきたので、びっくりし、
あわてて助けを求めると、タミーノが急いで戻ってきて笛を吹く。
するとライオンが去る。ふたたび合図のラッパが鳴り、今度はパパゲーノも素直に行く。
ザラストロのもとにタミーノが連れてこられる。
のち、パミーナも連れてこられるが、タミーノのさらなる試練のためふたりはふたたび別れてゆく。

ひとり置き去りにされたパパゲーノのもとへ神官がやってきて、パパゲーノの望みどおりワインを与える。
パパゲーノはいい気持ちになり、鈴を鳴らしながら、彼女か女房が欲しいと歌う。
すると以前出てきた老婆が杖をついて踊りながら現れる。
自分と一緒にならなければ一生ここに閉じ込められるといわれ、パパゲーノはかわいい子に会うまでとひとりごとをいいながら二人で暮らすことを約束する。
すると老婆はたちまちパパゲーノと同じ衣装をつけた若い娘パパゲーナに変わる。
パパゲーノは抱こうとするが、まだ早いと神官がすばやくパパゲーナの手をとり、引いていく。
後を追おうとすると神官は罰がほしいかと脅すが、パパゲーノは引き下がるなら、大地に飲み込まれたほうがいいと答える。
とたんに奈落に沈み、あー 神様! と叫びながら落ちていく。

タミーノに愛されていないと思い込んだパミーナは絶望し、母からもらった短剣で命を絶とうとしている。
見守っていた3人の童子がそれを止め、タミーノのもとへ連れていく。

火を噴く山と大きな滝が流れる山へ、タミーノは黒い鎧をつけた二人の武士につれられてくる。
パミーナがタミーノに会いにやってくる。もう話をしてもよいと武士にいわれたタミーノは喜び、ふたりは抱き合う。
パミーナは魔法の笛には深いわけがあり、父が魔法の時刻に、稲妻と雷鳴とふきすさぶ嵐のなかで、樹齢千年の樫の木から作ったと教える。
タミーノは笛を吹き、ふたりは笛の力に導かれ、燃えさかる炎を抜け、没した水中から姿をあらわす。
ただちに門が開き、輝くばかりに照らしだされた神殿に通ずる入り口が見える。
声が火と水の試練に打ち勝ったふたりをたたえ、神殿へと導く。

一方、パパゲーナはパンの笛を吹きながら、パパゲーナを探している。
しかし見つからず失望して首をつろうとすると、3人の童子が上からおりてきて、鈴を鳴らすようにいう。
いわれたとおりにすると、パパゲーナがあらわれ、ふたりはたがいにパパパと呼び合い、喜びを歌う。

夜の女王と3人の侍女、そしてパミーナをくれるという約束で女王側についたモノスタトスが神殿に忍び込み、復讐を果たそうとするが、 雷鳴と稲妻と嵐に追いはらわれ、奈落に沈む。
輝く太陽の世界で、一段高い場所に立つザラストロと神官と同じ衣装のタミーノ、パミーナらが神を高らかに賛美する。