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『ロンドン橋』歌詞と解説(イギリス民謡)

歌詞

1.ロンドン橋が落ちる 落ちる 落ちる
  ロンドン橋が落ちる さあどうしましょう
2.鉄の棒でかけろ かけろ かけろ
  鉄の棒でかけろ さあどうしましょう
3.鉄の棒は曲がる 曲がる 曲がる
  鉄の棒は曲がる さあどうしましょう
4.金と銀でかけろ かけろ かけろ
  金と銀でかけろ さあどうしましょう
5.金と銀は盗まれる 盗まれる 盗まれる
  金と銀は盗まれる さあどうしましょう
6.材木でかけろ かけろ かけろ
  材木でかけろ さあどうしましょう
7.材木は流される 流される 流される
  材木は流される さあどうしましょう
8.石橋かけろ かけろ かけろ
  石橋かけろ さあどうしましょう
9.石ならだいじょうぶ だいじょうぶ だいじょうぶ
  石ならだいじょうぶ そうきめましょう

原詩と直訳

 

 <英語歌詞>  <直訳>
London Bridge is falling down, 
Falling down, Falling down. 
London Bridge is falling down,
My fair lady.
ロンドン橋が落ちる
落ちる 落ちる
ロンドン橋が落ちる
私のきれいなお嬢様
Build it up with wood and clay,
Wood and clay, Wood and clay. 
Build it up with wood and clay,
My fair lady.
粘土と木でつくろうよ
粘土と木で 粘土と木で
粘土と木でつくろうよ
私のきれいなお嬢様
Wood and clay will wash away,
Wash away, Wash away.
Wood and clay will wash away,
My fair lady.
粘土と木では流される
流される 流される
粘土と木では流される
私のきれいなお嬢様
Build it up with bricks and mortar,
Bricks and mortar, bricks and mortar.
Build it up with bricks and mortar,
My fair lady.
れんがと石でつくろうよ
れんがと石で れんがと石で
れんがと石でつくろうよ
私のきれいなお嬢様
Bricks and mortar will not stay,
Will not stay, will not stay.
Bricks and mortar will not stay,
My fair lady.
れんがと石では崩れるよ
崩れるよ 崩れるよ
れんがと石では崩れるよ
私のきれいなお嬢様
Build it up with iron and steel,
Iron and steel, iron and steel. 
Build it up with iron and steel,
My fair lady.
はがねと鉄でつくろうよ
はがねと鉄で はがねと鉄で
はがねと鉄でつくろうよ
私のきれいなお嬢様
Iron and steel will bend and bow,
Bend and bow, Bend and bow. 
Iron and steel will bend and bow,
My fair lady.
はがねと鉄では折れ曲がる
折れ曲がる 折れ曲がる
はがねと鉄では折れ曲がる
私のきれいなお嬢様
Build it up with silver and gold,
Silver and gold, Silver and gold. 
Build it up with silver and gold,
My fair lady.
金と銀でつくろうよ
金と銀で 金と銀で
金と銀でつくろうよ
私のきれいなお嬢様
Silver and Gold will be stolen away,
Stolen away, stolen away. 
Silver and Gold will be stolen away,
My fair lady.
金と銀ではぬすまれる
ぬすまれる ぬすまれる
金と銀ではぬすまれる
私のきれいなお嬢様
Set a man to watch all night.
Watch all night. watch all night.
Set a man to watch all night
My fair lady.
寝ずの見張りをたてようか
寝ずの見張りを 寝ずの見張りを
寝ずの見張りをたてようか
私のきれいなお嬢様
Suppose the man should fall asleep.
Fall asleep. fall asleep.
Suppose the man should fall asleep.
My fair lady.
もしも見張りが眠ったら
眠ったら 眠ったら
もしも見張りが眠ったら
私のきれいなお嬢様
Give him a pipe to smoke all night.
Smoke all night, smoke all night.
Give him a pipe to smoke all night.
My fair lady.
一晩中パイプをすわせよう
一晩中 すわせよう
一晩中パイプをすわせよう
私のきれいなお嬢様

 

解説

イギリスのわらべ歌で、一種の遊戯歌。1725年のイギリスの文献に載っている非常に古い歌です。
18世紀の後半、広く親しまれる作者不明の童謡を集めた 「Mother Goose's Melody」 という童話集が出版され、人気をよびました。
そこから作者不明のわらべ歌を総称して、「マザー・グース」 と呼ぶようになったとされています。
ロンドン橋はイギリスの首都ロンドンを流れるテムズ川にかかる大きな橋です。
川の幅はおよそ300m、そこに木造の橋がかけられましたが、洪水に流されたり、大火に焼かれたりと何度も橋は落ちてしまいました。
石橋に変わるまでの12世紀から16世紀にかけては何度もかけなおされていたのです。
どんな材料を使ってもうまくいかないので、最後には 『寝ずの見張り』 として、人柱が使われました。
イギリスの儀式には魂が眠ってしまわぬよう、片手にろうそく、片手にパンを持たせた人柱を大きな樽に入れ、樽ごと埋めるという特徴がありました。
食べ物と明かりを与えられ、眠ることもゆるされない人柱はそこで橋の永遠の番人となるのです。
人柱ははじめ、罪人を使っていましたが、その後も橋が流されてしまうため、人々は神への捧げ者に罪人では効果がないのではと思い、何の罪もない一般市民から無作為に選ばれるようになりました。
12小節の歌詞がしりとりのようにつながっていく単純な繰り返しは、反復を好む子どもたちに好まれ、アーチゲームの遊び歌として親しまれています。
歌の最後に手でつくったアーチをおろしてひとりを選ぶゲーム。それはいけにえを選ぶ儀式と関係があるのかもしれません・・・

英語の歌の最後に毎回登場する “My fair lady” が誰を指しているのか・・・
マイ・フェア・レイディを、レイディ・リィーと歌っている歌詞があることから、イギリス女王、エリザベス1世をさしているという説があります。
1517年、宗教改革でカトリックとプロテスタントは激しく対立し、すでに石橋となったロンドン橋には処刑されたカトリック信者の首がいくつもさらされたそうです。
エリザベスの愛称、エリーをもじって、リィー。 高貴な女性、レイディ・リィー。
つまりこの歌は、さらし首を命じたエリザベス女王を皮肉っているというわけです。
無邪気な遊び歌のかげに、残酷な史実が隠されている・・・そう思うと、ちょっと怖いですね。