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『懐かしきケンタッキーの我が家』歌詞と解説(スティーブン・コリンズ・フォスター 作詞作曲)

歌詞

 

 <英語歌詞> <日本語歌詞> 【津川主一 訳詞】
The sun shines bright in my old Kentucky home.
'Tis summer, the darkies are gay.
The corn top's ripe and the meadow's in the bloom,
While the birds make music all the day.
The young folks roll on the little cabin floor,
All merry, all happy and bright:
By 'n' by Hard Times comes a knocking at the door,
Then my old Kentucky home, good-night !
なつかしわが故郷(ふるさと)に
夏の日 来(きた)れば
畑(はた)はみのり 花は咲き
木々に小鳥うたう
幼子(おさなご)たわむれ遊び
笑い部屋に充(み)つ
されど悲し そは夢か
別るる日となりぬ
Chorus:
Weep no more, my lady! Oh, weep no more today!
We will sing one song for the old Kentucky home,
For the old Kentucky home, far away.
コーラス:
※ ああ わが君 しのびたまえ
   いざ歌わん 別れの節(ふし)を
   さらばケンタッキーの家よ
They hunt no more for the possum and the coon,
On the meadow, the hill and the shore,
They sing no more by the glimmer of the moon,
On the bench by the old cabin door.
The day goes by like a shadow o'er the heart,
With sorrow, where all was delight:
The time has come when the darkies have to part,
Then my old Kentucky home, good-night !
今は丘や野や海辺
さすらう日もあらず
月の夜家(よいえ)のほとりに
うたうおりもあらず
空しく心に浮かぶ
古き思い出よ
親しきわが同胞(はらから)に
別るる日となりぬ
Chorus: ※ くりかえし
The head must bow and the back will have to bend,
Wherever the darkey may go:
A few more days, and the trouble all will end,
In the field where the sugarcanes grow.
A few more days for to tote the weary load,
No matter, 'twill never be light,
A few more days till we totter on the road,
Then my old Kentucky home good-night !
はるかにわが家を離れ
何の平安(やすき)あらん
されどはかなき旅路も
やがて果つる日あり
負いがたき重荷さえも
耐えてわれは負わん
今こそわが同胞に
別るる日となりぬ
Chorus: ※ くりかえし

 

 ケンタッキーのわが家  【堀内敬三 訳詞】

 

日影(ひかげ)うららのケンタッキーの 古き我が家よ
牧場(まきば)に花は咲きみち 鳥は群れて歌い
幼子(おさなご)家を廻(めぐ)りて 馳(はし)り踊りにし
たのし日 今は跡(あと)なし さらばケンタッキーの家

※ いざや 涙 うちはらいて
   思い出の 歌を歌わん
   さらば ケンタッキーの家

連なる綿の畠(はたけ)よ 丘よ小流(こなが)れよ
むつびて歌いし友よ 今は別れ告げまし
何処(いずく)と行方知られぬ 旅にゆく此の日
眺めん 心ゆくまで 古きケンタッキーの家

※ 繰り返し

 

 

解説

原曲名は “My Old Kentucky Home, good-night”。

フォスターが27歳のときに作った曲で、彼の代表作のひとつとなっています。
結婚後、妻のジェーンとふたりでケンタッキー州バーズタウンの父の従兄弟ジョン・ローワン判事の家を訪れたとき、
果てしなく広がる緑のケンタッキーに深い感銘を受けて曲想を得、その翌年、1853年に書き上げました。
ローワン判事の家は1922年以来、ケンタッキーの家として州政府によって保存されています。
オリジナルの歌詞は1851年に発刊されたハリエット・ビーチャー・ストウ夫人の 『アンクル・トムの小屋』 から書き起こしており、
家族と離れ、物のように売られていく黒人たちの悲しみを書き綴ったものですが、奴隷制度の描写を含んでいたため、
1986年に 「darkies(黒人)」 を 「people(人々)」 にするなど、歌詞の一節が州議会によって変更されました。
現在、アメリカ合衆国ケンタッキー州の州歌として愛唱されています。