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『フニクリ・フニクラ』歌詞と解説(ルイジ・デンツァ作曲 )

歌詞

<イタリア語歌詞>(ナポリ語)   <日本語歌詞>
イャンモ   イャンモ  ンコッパ  イャンモ イャ
Jammo Jammo ncoppa, jammo jà
※ 行こう 行こう 火の山へ
イャンモ   イャンモ  ンコッパ  イャンモ イャ
Jammo Jammo ncoppa, jammo jà
   行こう 行こう 山の上
フニクリ    フニクラ    フニクリ   フニクラ
Funiculì, funiculà! Funiculì , funiculà!
   フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ
ンコッパ  イャンモ イャ  フニクリ    フニクラ
ncoppa, jammo jà Funiculì, funiculà!
   だれも乗る フニクリ フニクラ
   
アイッセロ  ナンニネ   メ  ネ  サリィエッテ
Aissero, Nanninè, me ne sagliette,
 赤い火をふく あの山へ
トゥ サイェ アッド  トゥ サイェ アッド
tu saie addò? tu saie addò?
 登ろう 登ろう
アッド  スト コレ  ングラト キュ ディスピエッテ
Addò sto core 'ngrato chiù dispietto
 そこは地獄の釜の中
ファルメ ノン  ポ  ファルメ ノン  ポ
farme non pò. farme non pò
 覗こう 覗こう
アッド イロ フオコ コチェ  マ スィ フイエ
Addò ilo fuoco coce, ma si fuie
 登山列車が出来たので
テ ラッサ スタ  テ ラッサ スタ
te lassa stà, te lassa stà,
 だれでも登れる
エ ノン テ コッレ  アプリエッソ  ノン テ ストゥルイェ
E non te corre appriesso, non te struje,
 流れる煙は招くよ
スロ  ア グァルダ  スロ ア グァルダ
Sulo a guardà. Sulo a guardà
 みんなを みんなを
   
Jammo Jammo ncoppa, jammo jà.........  ※ くりかえし
   
Ne jammo: da la terra a la montagna  暗い夜空にあかあかと
no passo nc'è! no passo nc'è!  見えるよ 見えるよ
Se vede Francia, Proceta, la Spagna  あれは火の山ヴェスヴィアス
E io veco a te. E io veco a te.  火の山 火の山
Tira te co lli fune nuitto, nfatto  登山電車が降りてくる
Ncielo se va; Ncielo se va;  ふもとへ ふもとへ
Se va comm'a Ilo viento, a l'antrasatto,  燃える焔(ほのお)は 空に映(は)え
guè, saglie, sà guè, saglie, sà  輝く 輝く
   
Jammo Jammo ncoppa, jammo jà.........  ※ くりかえし
   
Ne n'è sagliuta, oie' Ne, se n'è sagliuta,
la capa già; la capa già;
E ghiuta, pòè tornata, e pò è venuta
sta sempe ccà! sta sempe ccà!
La capa vota vota attuorno, attuorno,
attuorno a te, attuorno a te,
Llo core canta sempe no taluorno:
Sposammo, oie Nè! Sposammo, oie Nè!

Jammo Jammo ncoppa, jammo jà.........
 

 

直訳

《直訳》
※ 行こう 行こう 頂上めざして
   行こう 行こう 頂上めざして
   フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ
   行こう 上へ 登山電車で!

夕方 ねえ君 ぼくは登ったんだ
判る どこへだか?
そこは情けのうすい君の心が もう
ぼくを弄ぶことのできないところさ
そこは火が燃えているが 逃げれば
君が逃げるがままにしておくところ
後を追ったり 傷つけたりしないところさ
見ているだけならば

※ くりかえし

ぼくらは山へ行く ねえ娘さん
歩くこともなく
君は見る フランス、ポルトガルにスペイン
ぼくは君を見てる
ロープに引かれ、しゃべるやいなやもう着いてる
ぼくらは空へ行くんだ
まるで突風のように
昇っていく

※ くりかえし

登った 娘さん 登ったぞ
もうてっぺんの頂上だ
到着して 引き返して そして戻って
ここに止まる!
こちらのてっぺんの頭が向かうのは
君のほう 君のまわり
そして心は歌う でも煩わしいから
いっそ結婚しよう 娘さん!

※ くりかえし

 

英語歌詞と直訳

 

Funiculi, Funicula (英語歌詞) フニクリ・フニクラ (直訳)
Some think the world is made for fun and frolic,
And so do I. And so do I
Some think it well to be all melancholic
To pine and sigh, to pine and sigh
But I, I love to spend my time in singing,
Some joyous song, some joyous song,
To set the air with music bravely ringing
Is far from wrong; Is far from wrong
この世は楽しいお祭り騒ぎのためにあるっていう人がいる
そのとおりだね
この世は憂鬱なことだらけと思う人もいる
嘆いてはため息をつくような
でも僕は歌って過ごすのが好き
楽しい歌を
音楽で空気をバンを震わせるのは
とてもいいもんさ
Listen, listen, music sounds afar
Listen, listen, echoes sound afar
Funiculi, funicula, funiculi, funicula
Joy is everywhere
funiculi, funicula
聴いて 聴いて 音楽が遠くまで響く
聴いて 聴いて こだまが遠くまで響く
フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ
この世は楽しいことがいっぱい
フニクリ フニクラ
Ah me! 'Tis strange that some should take to sighing
And like it well; They like it well
For me, I have not thought it worth the trying
So cannot tell; I cannot tell
With laugh, with dance and song the day soon passes
Full soon is gone, full soon is gone,
For mirth was made for joyous lads and lasses
To call their own, To call their own
ああ! ため息ついて
それが癖になる人もいるなんて変なの
僕はそうしてみようと思ったこともない
だからわからないけど
笑って踊って歌ってれば 1日はすぐ過ぎる
すぐに過ぎるよ
元気で気ままな子供たちの
浮かれ騒ぎだもの
Listen, listen, hark the soft guitar
Listen, listen, echoes sound afar
Funiculi, funicula, funiculi, funicula
Joy is everywhere
funiculi, funicula!
聴いて 聴いて やさしいギターの調べを聴いて
聴いて 聴いて こだまが遠くまで響く
フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ
この世は楽しいことがいっぱい
フニクリ フニクラ

 

解説

Luigi Denza  1846-1922   Funiculì funiculà

Giuseppe(Peppino) Turco  1846-1903
ジュゼッペ・トゥルコ あるいは ペッピーノ・トゥルコ 作詞

ナポリの民謡として日本で親しまれている歌ですが、実はトーマス・クック社のCMソングで、
世界初のコマーシャルソングです。
ナポリの東方に位置するベスビオ(ヴェスヴィアス)火山は、紀元78年8月南麓の町ポンペイを火砕流で飲み込みました。
1748年、偶然に発見されたポンペイの遺跡は、観光客が大勢訪れる世界有数のスポットになり、
これを放っておく手はないと、世界最初の旅行代理業者、トーマス・クック旅行会社が1880年、
火山山頂まで観光客を運ぶ登山列車を敷設しました。この鉄道につけられた名前が 『フニクリ・フニクラ』 です。
ケーブルカーのことをイタリア語で 「フィニコラーレ」“finicolare” といいますが、フニクリ・フニクラは言葉遊びのような表現で、
日本語でいえば、「でんでん電車」 といったところでしょうか。
「フニクリ・フニクラ」 は、ベスビオ火山登山鉄道のゴロ合わせの愛称として長く親しまれてきました。
登山鉄道は、ふもとのプグリアーノ駅から山頂まで4区間に分けられており、第2区間には最大斜度25度、
さらに第4区間には、それよりもきつい、ものすごい勾配がありました。
そのため、第2区間には “ラック・レール” と呼ばれる脱落防止レールを併設、専用の電気機関車を補助につけ、
第4区間は循環式ケーブルで引き上げる別のモノレール車両に乗り変える用意周到なシステムをとり、絶対の安全性を誇る
フニクリ・フニクラでしたが、開設当初はあまりの急勾配に恐れをなし、ほとんど利用客のいない状況が続きました。
そこでクックは登山鉄道の楽しさをアピールする歌を作ろうと考え、イタリアの作曲家、指揮者のルイジ・デンツァに相談しました。
ナポリ音楽院で学んだデンツァは当代きっての音楽家であると同時に、500曲を越える庶民的な歌曲を手がけています。
彼が作った跳躍するような明るい旋律に、ジャーナリストのジュゼッペ・トゥルコが詞をつけ、毎年9月7、8日に行われる
“ピエティグロッタの祭り” で開催される歌謡コンクール(歌祭り)に入賞した歌は、たちまち人気を博し、登山鉄道は観光名物になりました。
しかし好評だったフニクリ・フニクラも火山の猛威には勝てず、1944年3月22日の大噴火で全区間が不通となり、
その後、復旧の計画がしばしば立てられたものの、結局姿を消してしまいました。

日本語歌詞は単に “登山電車” の楽しさを歌っていますが、原曲は恋が織り込まれています。
恋の苦しさから逃れるため、登山鉄道でベスビオ火山の頂上を目指しているナイーブな男心がこめられているという説もありますが、
てっぺんに到着するなり唐突にプロポーズする歌詞をみると、イタリア男性特有の大げさな口説き文句ともとれそうです。
下にのせた英語の歌詞も原曲とはだいぶ違っています。
民謡と誤解して、ドイツの作曲家シュトラウスが交響的幻想 《イタリアより》 にこの歌の旋律を取り入れたほか、
“鬼のぱんつ” “うさぎのショーツ” “ダメパンツ” さらに絵本のキャラの “ぐりとぐら” などの替え歌があります。