基本的にBBC放送分を中心にリスト化しています。
出典:FMfan 1985 No17,守屋須美男氏作成のリストより
Status Quo
Rockin’ All Over The World / Caroline / Don’t Waste My Time
1曲目はジョン・フォガティのカバーでありながら彼らの代表曲。彼らの英国での人気が日本に伝わらないのが不思議。ジャケは2曲目の「キャロライン」が入った代表作「パイルドライバー」。
Style Council
You’re The Best Thing / Big Boss Groove / Internationalists / Walls Come Tumbling Down
スタイル・カウンシルはなかなか渋めの選曲ですね。ジャケは彼らの実質的な1st「カフェ・ブリュ」より。最後の「ウォールズ・カム・タンブリング・ダウン」は「アワ・フェイヴァリット・ショップ」でどうぞ。
Boomtown Rats
I Don’t Like Monday / Drag Me Down / Rat Trap
何と主役ボブ・ゲルドフは3番目に登場。代表曲であり名曲でもある「哀愁のマンディ」をシンプルに歌い上げる。ジャケはその「哀愁のマンディ」が入ったサード。
Adam Ant
残念ながら未放送ですが、時期的にはアルバム「ストリップ」くらいまでの作品をやったのでは? アルバムはヒット曲「グッディ・トゥー・シューズ」が収録された「フレンド・オア・フォー」。
Inxs / Men At Work
オーストラリアからビデオで参加したらしいこの2組。言わずと知れたオーストラリアからのブレイク組。時期的にはインエクセスは「オリジナル・シン」の入った「スウィング」、メン・アット・ワークならセカンドの「カーゴ」の頃。
Ultravox
Reap The Wild Wind / Dancing With Tears In My Eyes / One Small Day / Vienna
もう一人の主役、ミッジは5番手。アルバムは「リープ・ザ・ワイルド・ウインド」の入った「カルテット」。後の2曲は「ラメント」でどうぞ。そしてなんと日本ではラストの「ヴィエナ」がカット。最悪。
Loudness / Off Course / Eikichi Yazawa / Motoharu Sano
Gotta Fight(Loudness) / Endless Night(Off Course) / Take It Time (Eikichi Yazawa) / Shame (Motoharu Sano)
Spandau Ballet
これも日本未放送。なんてこったい。ジャケは「パレード」で、この前のアルバムが大ヒットした「トゥルー」。恐らくはこの2作品から演奏したのでは。
Joan Baez
Amazing Grace / We Are The World
ディランと並ぶ代表的なフォーク・シンガーだが、個人的にはつまらなかったなぁ。「ウィ-・アー・ザ・ワールド」のアカペラも興ざめ。ジャケは彼女のベスト。
Elvis Costello
All You Need Is Love
印象的なステージでした。ギター1本でなんとビートルズの「愛こそはすべて」。他の曲は演奏していなかったようですからさすがはコステロ。ジャケは問題作「グッバイ・クルエル・ワールド」。
The Hooters
未放送。当時はまだ新人バンドでしたが、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」の共作者として知られていました。ジャケはデビュー作ながらヒットした「眠れぬ夜」。
Opus
ビデオで参加したバンド。
Nik Kershaw
The Riddle
まったく、なんでこのあたりのイギリスのアーティストを冷遇するのだろう>フジTV。というわけで彼も未放送。ジャケは大ヒット作「ザ・リドル」。たぶんここから演奏したはず。
The Four Tops
Same Old Song / Reach Out I’ll Be There / I Can’t Help Myself
モータウンの全盛期を支えた代表的グループ。2、3曲目は今や古典。ジャケは2曲目「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」が入った「リーチ・アウト」。
B.B.King
Why I Sing The Blues
オランダのライヴハウスみたいなところから中継で参加。代表曲の「ホワイ・アイ・シング・ザ・ブルース」という彼にぴったりの曲を披露。ジャケは同名タイトルのアルバムより。
Billy Ocean
Carribian Queen / Lover Boy
長い下積みを経て、ようやくブレイクした時期にライヴ・エイドに参加。そのブレイクした「カリビアン・クィーン」「ラヴァーボーイ」を披露。ジャケはこれらが収められた「サドゥンリー」。
Ozzy Osbourne / Black Sabbath
Children Of The Grave / Iron Man / Paranoid
ソロとしても成功していたオジーがブラック・サバスに今回限り出戻り参加。代表曲「アイアン・マン」「パラノイド」は未だにライブの定番曲。ジャケは「パラノイド」。
Sade
これも日本では未放送。デビュー・アルバム「ダイヤモンド・ライフ」がシングル「スムーズ・オペレーター」とともに英米大ヒット…でも放送されなかったというのはイギリスいじめ?
Run DMC
記憶が確かなら、「キング・オブ・ロック」、エアロスミスの「ウォーク・ジス・ウェイ」が収められた「レイジング・ヘル」でヒットを飛ばしていたはず。でも未放送だったのは残念。ジャケは「レイジング・ヘル」。
Yu Rock Mission
ビデオ参加のみ。詳細不明。
Sting / Phil Collins
Roxanne(Sting) / Against All Odds(Phil) / Message In A Bottle(Sting) / In The Air Tonight(Phil) / Long Long Way To Go(Sting&Phil) / Every Breath You Take(Sting&Phil)
スティングがギター、フィルがピアノで演奏。シークレット・ポリスマンズ・コンサートを髣髴させるシンプルなパフォーマンスでした。
Rick Springfield
オーストラリア出身のギターヒーロー、リック・スプリングフィールドも未放送。当時だったらジャケの「リビング・イン・OZ」やサントラ「ハード・トゥ・ホールド」からの曲もやってくれたはず。
REO Speedwagon
「禁じられた夜」、「グッド・トラブル」のベストセラーに続いて、ジャケの「ホイールズ・アー・ターニン」も大ヒット。恐らくは当時の最新にして全米1位の「涙のフィーリング」も演奏したのでは?
Howard Jones
おいおい、ニック・カーショウに続いてハワード・ジョーンズもカットかよ! 当時は最新作「ドリーム・イントゥ・アクション」が全米でもヒットした頃。ジャケはその前作の「かくれんぼ」。
Autograph
ビデオ参加のみ。詳細不明。
Bryan Ferry
Sensation / Boys And Girls / Slave To Love / Jealous Guy
ロキシーを解散させて最初のソロ「ボーイズ・アンド・ガールズ」が売れまくった頃。それにしてもよくライヴ・エイドで「スレイヴ・トゥ・ラヴ」みたいな曲をやったものです。「ジェラス・ガイ」は勿論ジョン・レノンのカバー。
Crosby, Stills & Nash
Teach Your Children / Judy Blue Eyes
ひさびさの登場、クロスビー。確か当時何かで逮捕されて釈放された直後だったと思う。ジャケはこの2曲が収録された秀作「デジャ・ヴ」。
Udo Lindenberg
Judas Priest
Living After Midnight
メタルの雄、ジューダスも登場。代表曲「リビング・アフター・ミッドナイト」を熱唱。ジャケも同曲が収録された代表作「ブリティッシュ・スティール」より。
Paul Young / Alison Moyet
Do They Know It’s Christmas(Paul) / Come Back And Stay(Paul) / That’s The Way Love Is(Paul&Alison) / Everytime You Go Away(Paul)
UKソウル・ブームの立役者の二人。アリソンは元ヤズーでソロに転向して大成功。ポールもアメリカでH&Oのカバーを大ヒットさせた直後。
Bryan Adams
Summer Of ’69 / Tears Are Not Enough
印象的な演奏を聴かせてくれたブライアン。「思い出のサマー」はジャケの「レックレス」からの代表曲。「ティアーズ・アー・ノット・イナフ」はカナダ版バンド・エイド、ノーザン・ライツの曲で、ブライアンが作曲。
U2
Sunday Bloody Sunday / Bad
着実にアメリカでもファンを作りつつあった、ブレイク前のU2。なんと「ブラディ・サンデー」を取り上げました。ボーノは何故か日本の学生服姿で登場。ジャケは当時の最新作「焔」。
Beach Boys
California Girls / Help Me Rhonda / Wouldn’t It Be Nice / Good Vibrations / Surfin’USA
さすがは天下のBB、最高の選曲で盛り上げました。デイヴ・リー・ロスの「カリフォルニア・ガールズ」のカバーもあって、再評価の兆しが出だした頃。ジャケは同曲が入った「サマー・デイズ」。
Dire Straits / Sting
Money For Nothing(Dire Starits&Sting) / Sultans Of Swing(Dire Straits)
ジャケの「ブラザーズ・イン・アームス」を英米で大ヒットさせていた彼らは、全米1位の「マネー・フォー・ナッシング」を共作者のスティングとともに演奏。そして名曲「悲しきサルタン」も。
George Thorogood & The Destroyers / Bo Diddley / Albert Collins
残念ながら名前しかしらないジョージ・サラグッド。しかし共演者がすごい。なんとボ・ディドリーにアルバート・コリンズですよ! ジャケは彼らのベスト盤より。
Queen
Bohemian Rhapsody / Radio Ga Ga / Hammer To Fall / Crazy Little Thing Called Love / We Will Rock You / We Are The Champions
イギリスが一気に盛り上がったのはやはり彼ら。選曲も言うことなし。わずか数十分のステージでこれだけ盛り上がれるのはさすがの一言。ジャケは4曲目「愛という名の欲望」が収録された「ザ・ゲーム」。
David Bowie / Mick Jagger
Dancing In The Street
英米ともに会場でビデオが流されたのは、なんとボウイとミックの共演、マーサ&ザ・ヴァンデラスの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」。あまりに反響が多くて後にシングル化されました。最初はその予定がなかったそうですが。
Simple Minds
Ghostdancing / Don’t You
イギリスを代表するバンドでありながら、ようやくアメリカでブレイクしたのは2曲目「ドント・ユー」のヒットから。ジャケは1曲目の「ゴーストダンシング」が収録された「ワンス・アポン・ア・タイム」。
David Bowie
TVC15 / Rebel Rebel / Modern Love / Heroes
クィーンと並んで圧巻だったのはボウイ。これまた選曲もナイス。「愛しき反抗」「モダン・ラヴ」「ヒーローズ」とライヴ映えする曲ばかり。ジャケは1曲目「TVC15」の入った「ステーション・トゥ・ステーション」。
The Pretenders
Stop Your Sobbin’ / Chain Gang
プリテンダーズはアメリカで出演。代表曲でキンクスのカバー「ストップ・ユア・ソビン」と「チェイン・ギャング」を演奏。ジャケは彼らの1st。
The Who
My Generation / Pinball Wizzard / Love Reign O’er Me / Won’t Get Fooled Again
イギリス側の目玉は82年に解散したザ・フーの再結成でした。これまた代表曲だらけで、見事なパフォーマンス。ジャケは1曲目「マイ・ジェネレーション」が入った同名タイトルの1st。
Santana / Pat Metheny
Premela Invation / Open Invitation
今をときめくサンタナは、パット・メセニーとギターの共演。当時も根強いファンがいるからこそ決定したサンタナの出演でした、ジャケは1曲目が収録された中期の傑作「ジーバップ」。
Elton John
I’m Still Standing / Benny And The Jets / Rocket Man
イギリス、そしてチャリティといえばやはりエルトンが出ないといけないでしょう。ジャケの名盤「トゥ・ロウ・フォー・ゼロ」から1曲目「アイム・スティル・スタンディング」を熱唱。
Ashford & Simpson / Teddy Pendergrass
アメリカではヒット曲も数多い、アシュフォード&シンプソンの夫婦デュオ。残念ながら演奏曲は不明。また共演したテディ・ペンダーグラスなる人物も詳細不明。ジャケはベスト盤より。
Elton John / Kiki Dee / Wham!
Don’t Go Breaking My Heart (Elton&Kiki) / Don’t Let The Sun Go Down On Me (Elton&Wham!) / Can I Get A Witness (Elton)
共演も多いエルトンですが、最高の相性といえば「恋のデュエット」のキキ・ディー、そして後に「ラップ・ハー・アップ」をデュエットしたワム!のジョージ・マイケル。ジャケは1曲目が収録された「カリブ」。
Madonna
Holiday / Into The Groove / Love Makes The World Go Roound
これも印象深いステージ。当時「ライク・ア・ヴァージン」でブレイク中にも拘わらず、そこからの演奏曲はなし。3曲目は後の「トゥルー・ブルー」に収録された当時の未発表曲。ジャケは1st。
Freddie Mercury / Brian May
Is This The World We Created
再びクィーンからフレディとブライアンが登場、アンプラグド・スタイルで「悲しい世界」を熱演。素晴らしいパフォーマンスでした。ジャケは当時の最新盤「ザ・ワークス」。
Paul McCartney / David Bowie / Pete Townshend / Alison Moyet / Bob Geldof
Let It Be
イギリスのトリを務めたのはやはりポール・マッカートニー。マイクのトラブルでヴォーカルが一時聞こえなかったが、ボウイ、ピートたちがフォローに回るという素晴らしいシーンが見られただけでもよし。
UK Finale
Do They Know It’s Christmas
そしてそのままイギリス・ステージはフィナーレへ。次々ときらめくスターたちが「友好的に」マイクを回していく様はアメリカのフィナーレと違ってさすが。
Tom Petty
アメリカでは既にスプリングスティーンと並ぶほどの高い評価を得ていたトム・ぺティだが、日本でも放送はなし。おそらくは当時の最新作「サザン・アクセンツ」からの曲も演奏したのでは?
Kenny Loggins
Footloose
サントラ・アーティストのイメージが強い彼だが、もともとはロギンズ&メッシーナやドゥービーズの「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」の共作者として、アーティストとしての評価も高い人です。
The Cars
Drive
放送がなかったのは至極残念。トーキング・へッズと並んで知性を感じさせるポップ作品を作っていたのに。ジャケは当時の大ベストセラー「ハートビート・シティ」。演奏も抜群にうまいはず。
Neil Young
Suger Mountain / Needle And Damage Done / Helpless
CSN&Yとしてもステージに上がったニールですが、そのCSN&Yの名曲「ヘルプレス」をソロで披露。1、2曲目も意外な選曲。ジャケは2曲目の「ダメージ・ダン」が入った「ハーヴェスト」。
Power Station
Get It On
放送では曲の途中からだったが、実際のステージではたぶん「サム・ライク・イット・ホット」も演奏したはず。ちなみにこの時のヴォーカルは元シルヴァーヘッドのマイケル・デ・パレス。
Thompson Twins
Hold Me Now / Revolution (With Madonna)
彼らも当時絶頂期。ジャケのアルバム「イントゥ・ザ・ギャップ」をアメリカでもロングセラーに。演奏曲は代表曲「ホールド・ミー・ナウ」とビートルズの「レヴォリューション」。マドンナが共演しました。
Eric Clapton
White Room / She’s Waiting / Layla
クラプトンもナイスな選曲でクリームの「ホワイト・ルーム」、「いとしのレイラ」を演奏。2曲目はフィル・コリンズのプロデュース「ビハインド・ザ・サン」より。ジャケは勿論クリームの「クリームの素晴らしき世界」。
Phil Collins
Against All Odds / In The Air Tonight
コンコルドでアメリカに移動したフィルは再び「見つめて欲しい」と「夜の囁き」を披露。曲を変えても良かっただろうに。ジャケは「夜の囁き」。
Led Zeppelin
Rock And Roll / Whole Lotta Love / Stairway To Heaven
アメリカの目玉はツェッペリンの再結成。ドラムスはフィルとシックのトニー・トンプソンが担当。でも肝心のジミー・ペイジが…。ツェッペリン初体験は苦いものになってしまいました。ジャケは「Ⅳ」。
Duran Duran
A View To A Kill / Union Of The Snake / Save A Prayer / The Reflex
テンポの良いステージングで個人的には評価の高かったステージ。選曲も「007」から始まって言うことなし。アーケイディアも出演して欲しかった。ジャケは「セヴン・アンド・ザ・ラグド・タイガー」。
Patti Labelle
Imagine / Forever Young
大御所、パティ・ラベルの登場。後にマイケル・マクドナルドとのデュエットでヒットも飛ばす実力派ですが、ライヴ・エイドではジョン・レノンとボブ・ディランのカバー。
Daryl Hall & John Oates / Eddie Kendricks / David Ruffin
Out Of Touch(Hall&Oates) / Maneater(Hall&Oates) / Get Ready / Ain’t Too Proud To Beg / The Way You Do Things We Do / My Girl
元テンプテーションズとホール&オーツの共演はこの時がはじめてで、後にジャケの「ライヴ・アット・ジ・アポロ」で共演盤を発表。最高に楽しいステージでした(本人たちも)。
Mick Jagger
Lonely At The Top / Just Another Night / Miss You
ミックはまずソロで登場。初のソロ作「シーズ・ザ・ボス」から2曲を演奏、そしてストーンズナンバーの「ミス・ユー」で徐々に盛り上げて…。(つづく)
Mick Jagger / Tina Turner
State Of Shock / It’s Only Rock’n’Roll
ティナ・ターナーと合体、マイケル・ジャクソンとのデュエット曲「ステイト・オブ・ショック」を迫力満点で披露。そしてラストは「イッツ・オンリー・ロックンロール」!ホール&オーツもバックを務めました。
Bob Dylan / Keith Richards / Ron Wood
The Ballad Of Horris Brown / When The Ship Comes In / The Times They Are Changin’ / Blowin’ In The Wind
派手なミックとティナの後はシンプルにディランがアコースティック・ギターだけで登場。しかもバックにはキースとロニーが! マスコミが言うほど悪くないステージでした。ジャケは「時代は変わる」。
US Finale
We Are The World
そしてアメリカ・ステージのフィナーレへ。イギリスと違ってマイクの奪い合いは醜かったなぁ。なんとひどいことに日本では途中で放送終了。実に後味が悪い思いをしました。
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