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数字・経済から見るチキチキバンバン【映画『チキチキバンバン』考察】

『チキチキバンバン』の劇中で語られる経済や数字について考証を試みます。

はたしてポッツ家とスクランプシャス家の経済状態やいかに?

1920年における30シリングの価値とは

チキチキ号のベースとなったゼッケン「3」レースカーは、 村のスクラップ屋、コギンズガレージの店先で、30シリングで売りに出されたんですが、 発明家ポッツにとっては、おいそれと手の出せない価格でした。

この30シリング、現在の物価に換算するといくらなんでしょう?

時代については映画では明確には触れられてませんが、撮影時のチキチキ号の担当者ピエール・ピクトン氏によると、 ゼッケン「3」は、1920年代のレースカーをモデルに
作成したものだというので、一応信用してしまうことにします。

チキチキバンバン号のベース車のスペックは

■パラゴン・パンサー(イギリス)  
エンジン/12気筒 8,000cc 
スーパーチャージャー マニュアル4速
最高出力225馬力/5,000rpm  
最大トルク40.5kg-m/2,500rpm(推定)

 

では1920年ごろの貨幣価値とは? 物価変動の激しい時期なので、特定は難しいがおおむね以下と考えていいようです。

 1ドル=0.2ポンド
 1ポンド=20シリング=240ペンス

 日本円に換算すると
 1ドル=2円
 1円=現在の1,500円

で、色々計算すると  30シリング=現在の22,500円となります。

定収入のないポッツにとっては大金といって差し支えないでしょう。

逆に、自動車が珍しい時代にしても、スクラップ寸前の動かない自動車にしては結構な評価額ではありますね…。

そのあたりはコギンズ氏がショウバイ上手ということなんでしょう(笑)。

散髪マシーンの3ペンス  

ゼッケン「3」(評価額30シリング=現在の22,500円)を買い取るために、スクランプシャス製菓会社に、呼子キャンディを売り込みに行ったり、移動遊園地に散髪マシーンを持って行ったポッツさんでしたが、結局は、飛入りしたバンブーダンスで目標額に達した様子です。

 で、あの散髪マシーン。

お代は「3ペンス」(約190円)であり、30シリング(=360ペンス)を集めるためには120人の散髪をする必要があったことになります、とても、一晩で集客できる人数ではないように思えます…。

 1000

 

「これで君も大金持ちだ」とスクランプシャス卿が太鼓判を押した 呼子キャンディの契約ですが、映画では具体的な内容は解りません。

でも原作ではちゃんとその契約内容が書かれていて、 まず契約金が1000ポンドで、このお金でチキを買います。

それから、キャンディが1000個売れるごとに1シリングの配当があって、 卿の会社では1つのお菓子を1年に500万個くらい売るそうなので、 おおよそ年に5000シリングの収入になる見込みな訳です。

映画と原作では時代背景が違うし、映画では「犬用キャンデー」としての契約なので、この何分の1かにしかならないでしょうが、仮に半分の2500シリングとしても、ちょっと前までたかだか30シリングにアタフタしてたんだから雲泥の差ですよね~(笑)。