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コーギーのチキチキバンバンについて【映画『チキチキバンバン』考察】

観る者の心に夢と感動を与えてくれるミュージカル映画の傑作『チキチキバンバン』にはその音楽と同じく魅力あふれる造形物が多数出てきますが、主役のチキ号を除いてはなぜか商品化に恵まれていません。

007シリーズのスタッフが手がけたこの作品は、プロダクションデザイナーも同じケン・アダムが担当しており、そのメカ描写も秀逸なだけになんとも現状は残念ではありませんか! 

そこでこのページでは、コーギー社の名作ミニカー、1/43チキチキバンバンと共に楽しめるいろいろな模型を作りながら、その課程で見えてきたより深い作品研究について書いていこうと思います。

 この記事を読んでいただく前に、そのベースである英国コーギー社のミニカーのチキチキバンバンについてお話しします。

コーギー社は1960年代後半から、007のボンドカー(アストンマーチンDB5)やバットマンカー等のマスコミものミニカーで人気を博したメーカーで、当時、国産の同等玩具が画面と似ても似つかない不格好なモノしか作れなかった中、その精密さで子供たちの憧れの的でした。ただ舶来品にふさわしくお値段もかなりのものだったので、めったに買ってもらえなかったのが難点でしたが(笑)。

当時の私のお小遣いが一日20円だったのに、このミニカーは1200~1500円もしていたので、いかに高価な玩具だったかは解っていただけると思います。

これが1968年の映画公開当時に売られていた1stバージョンです。ポッツさん、トゥルーリー、ジェレミーとジェマイマの四人のフィギュアが揃い、その上、右手のレバーを引くと左右の羽が開くという素晴らしいギミック付きでした。

パッケージも夢にあふれたもので、梱包材がわざわざ雲の形に作られて、箱に入れると内側の空色の塗装と合わさり、まるで空を飛んでいるように見えるのです!

スケールは約1/40~43のミニカーの標準スケールなのもコレクター心をくすぐりました。このサイズは実測だいたい10cm前後で手の平に乗る大きさながら重量感はタップリという、ミニカーコレクションの醍醐味を味あわせてくれるサイズなのです。

この初版は1972年頃まで生産されていたようです。

 

 

こちらは1992年に限定で出されたいわゆる「2nd」です。

豪華な木製台座とプレート付きで、前後の羽もちゃんと付属するオリジナル通りの復刻です。敢えて違いを探すとすると、ボンネット等のメッキ部分が艶消し塗装になったところくらいになるでしょうか…。

ただこれ、豪華仕様がたたって定価で2万円にもなり、その頃の1stの相場価格並みになってしまったんで売れ行きがどうだったかは微妙です。

バリエーションを全部揃えようとするコレクター以外はあまり魅力を感じなかったんではないでしょうか…。

 

※この2ndが出される以前の1990年頃に、倒産から復活したコーギーが再販物を乱発した中に、ディテール省略が激しいチキチキバンバンもあった記憶があるのですが、文献で裏付けできないので、通説に従ってこれを2ndとしておきます。

 

 

これは現在でも手に入るいわゆる「3rd」です。

1500~4000円程度とお手頃価格なのはいいんですが、前後の翼省略のうえ、な、なんと、フィギュアがポッツさんしか付いていません。それからヘッドライトも不透明な雑なパーツに変えられているようです。

ただ、そろそろ映画公開から50年経とうとする今、新品が買えるということは有り難いことではあるのでまずはこれから入手してみるのも一興でしょう。

 

 

コーギーのチキチキバンバンには上の標準サイズの他に、日本で言うトミカサイズに当たるジュニア版があります。

5~6cmの極小サイズながら初版では左の写真のようにちゃんと4人のフィギュアも付属するスグレモノでした。

写真左がその初期版パッケージです。このジュニアには羽の色等にバリエーションが多数あるので、上の写真とは異なっています。

このジュニアサイズも最近再販され、右のパッケージで出ていますが、なんとフィギュアが全く付いていないというヒドイ手抜きバージョンになってしまいました。塗装は省略でもいいから付けてほしかった…。

なおこれはDVDのコレクターズエディションの予約特典として付いてきたので、お持ちの方も多いんじゃないでしょうか?