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『アンダルーサ ~十二のスペイン舞曲 第5番 ホ短調]~』解説(作曲:E.グラナドス)

「十二のスペイン舞曲」基本情報

<作曲年>

1892~98年

<献 呈>

第1番アンパロ・ガル(のちのグラナドス夫人)
第7~9番 ツェザール・キュイ
第10~12番 スペイン王女他

<演奏時間>

約45~50分

<楽器>

ピアノ

<解説>

グラナドス(25歳)の初期の作で、彼の著しい出世作。タイトルどおりイベリア半島の民族色にあふれた作品だが、また、民謡や舞曲から借りたテーマをなまの形で用いるようなことはせず、すべてグラナドスの胸に湧いた独創的な楽想によっている。彼が強くもっていたロマン主義者としての一面も充分に感じ取れる傑作である。

概要

「アンダルーサ」は「十二のスペイン舞曲」の第5番にあたり、曲集中、最も有名なもので、グラナドスの全作品中でもおそらく最も通俗的に愛好されている曲でしょう。

情熱と叙情の国、スペインの雰囲気が強烈に感じられるサウンドで、ギターや他の楽器でもしばしば演奏されます。

副題の「アンダルーサ」とは“アンダルシア風”の意で、アンダルシア地方の印象を描いたものです。他の各曲にも示されているギターの奏法の模倣は、この曲では最も効果的に取り入れられています(装飾音の使用法などが真に当を得てる)。

初めに現れる前奏はギター特有のリズムで、続いて旋律的な主題が現れます。

中間部はアンダンテ、ホ長調に転じ、対照的なレガートの和声的なメロディが登場した後、再び主題が戻って終わります。

 

Enrique.Granados エンリケ・グラナドス(1867~1916)

アルベニスと並び近代スペイン民族主義楽派の大立て者となったが、同時に優れたピアニストでもあり、作品もピアノ曲が最も多い。

作風はロマン的でもあり、またパリでドビュッシーなどの印象主義傾向も受けているとはいえ、アルベニスに対抗するスペインの代表的作曲家。

アルベニスが南部系のアンダルシア民族音楽を、生々しい泥臭い味で取り扱っているのに対し、グラナドスはどちらかというと北方系だけに北方の民謡が主となり、その取り扱い方は洗練され、消化されていて、
その点、ファリャに通じるところもある。

また、第一次世界大戦の犠牲となって、ドイツUボート(潜水艦)のために英仏海峡の海底深く溺死という劇的な悲運の持ち主でもある。

≪主な作品≫

歌劇「ゴイェスカス」(スペインの画聖ゴヤの絵画による)
P「十二のスペイン舞曲」
P「エリセンダ」
P「詩的情景」
P「ゴイェスカス」組曲
P「スペイン民謡による六つの小品」