リズミカルで調子がよいので、ピアノ学習者なら子供から大人まで、一度は弾いてみたいと思わせる魅力を備えた作品です。
曲の作りは、2小節の前奏のあと、8小節ずつ、a、b、そしてaという小さな三部形式をAとします。
左手にメロディが移ったところから中間部のBで、前奏と同じ2小節の間奏があってAになり、全体を通すと、A-B-Aという≪複合三部形式≫の構成になっています。
作曲者のアルベルト・エルメンライヒ(1816-1905)は、ドイツの宮廷劇場の俳優で、オペラ作曲家もしていたという、多才な人、ということしかわかっていないそうです。
作品もこの一曲が世に伝えられているだけのようですが、これだけ人気のある作品を残した功績は大きいと言えましょう。