ライブ・アーティストとしてのキャンディーズ

歌番組やバラエティ番組ですっかりお茶の間の人気者になったキャンディーズ。おいらもテレビを通してキャンディーズ・ファンになったひとりです。

ここでは当時おいらが触れることが出来なかったライブを通してのキャンディーズの魅力について羨望を交えながら(笑)書いてみたいと思います。

いつもファンのそばにいた

まず特筆しなくてはならないのが、彼女たちが年間100本近いライブをこなしてきたということ。

これはすごいことです。まさにアーティスト並み。いえいえ、アーティスト系の人達だって、これだけのライブをこなす人はそう多くはありません。それにアーティストの人達は基本的にライブとレコーディングが仕事のほとんどですが、キャンディーズの場合、多数のテレビやラジオ出演の仕事もしながらのことですからこれは半端じゃないでしょう。

さらにそのテレビ出演でも、「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」や「全員集合」など、レギュラー番組は公開放送が多かった。これも一種のライブですもんね。

ここからどういうことが言えるかというと、キャンディーズが「いつもファンに近いところにいた」、ということです。ライブの他に”ファンの集い”なども 年に何回もおこなっていたといいます。(※)下記参照

これだけ直接に接する機会が多ければ当然ファンとの絆も強いものとなるでしょう。そしてこの姿勢はデビュー当初の売れない時代から、ブレイクしてビッグアイドルになったのちまでも終始変わることはありませんでした。解散宣言後のあの異様なまでの盛り上がりもこれで充分に納得できます。

アーティスト・キャンディーズ

残念ながら当時、キャンディーズのライブを体験することは出来なかったおいらですが、残された音源やライブ映像からその一端をうかがい知ることは出来ます。そしてごく一部でしかないそれらを聞いただけでも、彼女たちの歌唱力、コーラスの美しさ、ステージング、会場のノリや熱気、トータルとしてのアーティスト性は充分伝わります。楽曲こそアイドルらしい可愛らしい曲が多いですが、それに内包された高度な音楽性、コーラスグループとしての実力が、じっくり聞き込むほどに理解できて、だからこそ、当時よりも今、こうして夢中になっているのでしょう。

MMP

キャンディーズのライブを語る時に外せないのが、彼女たちのバックを努めたバンド、MMP(ミュージック・メイツ・プレイヤーズ)の存在。

とはいってもライブに行ったことのないおいらがその名前を知ったのは最近のこと(^^;。なのでごく表面的なご紹介しかできないのですが・・・。

元ワイルドワンズの渡辺茂樹をリーダーとするMMP。もともとはあいざき進也のバックバンドとして結成されたそうですが、リズムセクションとホーンセクションから構成されていて、バンド自身もアーティスト性を持った特異なグループでした。(MMP単独で「SUPER CANDIES」というレコードも出しています)

1976年からキャンディーズの専属バンドとして活躍。彼らの創り出すライブは、ファンからもとても好評だったようです。単なる「アイドルとバックバンド」 という関係ではなく、あたかもキャンディーズとMMPとでひとつのバンドを形成しているかのようなステージングであったといいます。後半のキャンディーズのアルバムには渡辺茂樹氏をはじめ、MMPメンバー作曲の作品も収められています。

ファイナル・カーニバルを収めたビデオ「CANDIES FOEVER」でそのダイナミックな演奏を堪能することが出来ます。

ちなみにこのMMPが、のちのスペクトラムの母体となりました。

(※)1977年6月、『暑中お見舞い申し上げます』の発売を記念して開催されたファンの集い”朝霧高原バスツアー”は参加者1300人、バス22台を連ねる大イベントだったといいます。また、解散直前の’78年1月~2月にかけては全国12ヶ所でファンの集いを行い、感謝の意を示しました。

追記… おいらはこれまでに10以上のファンクラブに入会した経験がありますが、そのほとんどが「ファンの集い」は年1回でした。中には15年の間に3回しかやっていないアーティストもいます(笑)。それが当たり前だと思っていたので、キャンディーズの「ファン集い」の開催数の多さを知ってびっくりしました。

(唯一の例外は本田美奈子さんで、彼女はスケジュールの許す限り、年何回でも「集い」やファンクラブ限定ライブを開催してくれました。 あんなに家族やファンやスタッフ、周りの人みんなを大切にする人をおいらは他に知りません。亡くなられたこと、本当に残念です)

売れないタレントがファンを増やすために頻繁に「集い」を開催することはよくあることです。でもキャンディーズはファンクラブ会員だけでも何万という数を誇るトップアイドルですよ!? これはすごいことです。もちろん事務所の意向だったというのもあるでしょうが、それだけでなく、本人達もとてもファンを大切に考えていたのだと推察できますね。素敵です(^^)。