キャンディーズ「ファイナル・カーニバル」にまつわるエピソード

ついにこの日がやってきました。

1978年4月4日。この日、後楽園球場は異様な熱気に包まれていました。球場を埋め尽くす5万人のファン。球場の外にも多くのファンが集まっていたといいます。

当時はまだ日本武道館でライブをやることがアーティストとしての最終目標であったような時代。そんな中、日本人歌手として初めてのスタジアム・コンサートに臨んだキャンディーズ。 この時、ラン23歳、ミキ22歳、スー21歳。

その前の2週間、全国8ヶ所(福岡・金沢・名古屋・広島・岡山・大阪・新潟・札幌)でサヨナラコンサート・ツアーを行ってきました。そしてついにラスト。

午後5時をまわった頃、MMPによる演奏がスタートします。

「最後の時をいつものように」。

それまでのライブと同様に洋楽のカバーで幕を開けました。そしてオリジナル曲。アルバムの人気曲、3人のソロ、シングル曲・・・。一体となったステージと客席、わき上がる熱気の渦。4時間にわたる夢の時間が過ぎ、50曲を熱唱したキャンディーズはいよいよ最後の時を迎えようとしていた・・・・

この日、おいらは何をやっていたのでしょう?
部活をやってた?家で宿題でもしていたか?

当時まだ13才だったおいら。テレビを通して見ることしか好きな歌手に触れる方法を知らなかったおいら。もう少し歳を重ねていたならば、きっとこの歴史的イベントの生き証人の1人になっていたことでしょう。残念です。

でもラストの『つばさ』を唄うシーンは当時、テレビで見たように思います。キラキラと銀色に輝くバックが印象的でした。

「本当に、わたしたちは幸せでした!」

そう叫んで彼女たちはキャンディーズとして最後となる唄を歌い終えました。抱き合って号泣する3人。泣き声がマイクを通して会場に伝わります。やがて3人を乗せたセリが降り始めると、再び顔を上げ、客席へ向かって手を振ります。その手が完全に舞台の下に消えた瞬間・・・・・・・・・・・・・・・
「キャンディーズは永遠の伝説となった」

「キャンディーズ フォーエバー」(以降CF)に先立つ形で発売されたライブビデオ「キャンディーズ ファイナル カーニバル ライブ CANDIES FOEVER」。わずか9曲しか収められていませんが、CFとは微妙にカメラアングルが違ったり、CFではカットされている映像が入っていたりして、これはこれで貴重な映像作品です。また画質もこちら方が鮮明(に見える)。残念ながら現在は販売されていません。中古店で見かけたら即決購入すべし!

ファイナル・カーニバルに関しては上に紹介したような作品が発売されましたが、願わくば当日演奏された51曲すべてを収めた「完全版」のようなものが発売されることを願ってやみません。また、ファイナル以外のライブ映像も見てみたいものです。当時ライブを見られなかったファンとしての切なる願いであります。